A型B型って何?わかりやすく教えて!
自分がどれを選べばいいのかも知りたい。
この記事では、こうした疑問や悩みにこたえます。
この記事でわかること
- 就労移行支援と就労継続支援A型B型の違い
- それぞれどんな人におすすめか
- 就労移行支援、A型、B型の選び方がわかる
私は過去、3年間就労移行支援で働いていました。
しかし、入社当時は就労移行とか、就労継続とかA型とかB型とか混乱してよくわかりませんでした。
この記事では、それぞれ分かりやすく解説します。
結局どれを選べばいいの?と迷ってる人のために、選び方も解説しています。
この記事を読めば、就労移行支援か就労継続支援A型かB型か、もう迷うことはありません。
おすすめの就労移行支援を知りたい人はこちらの記事をどうぞ!
もくじ
就労移行支援と就労継続支援A型B型の違い
就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | |
目的 | 企業への就職を目指す | 働く場所 | 働く場所 |
対象者 | 一般企業への就職を希望している人 | 一般企業への就職が難しい人 | 一般企業への就職が難しい人 |
雇用契約 | なし | あり | なし |
賃金 | 基本賃金なし | お金もらえる | お金もらえる |
年齢制限 | 65歳未満 | 65歳未満 | 制限なし |
利用期間 | 原則2年 | 定めなし | 定めなし |
すっごいざっくりいうと
- 就労移行支援:訓練の場所
- 就労継続支援A型B型:働く場所
ということです。
就労継続については、「作業所」とか「A型作業所」などのいい方もします。
就労移行支援とは?
スキルがあるなら、就労移行支援が一番おすすめ。
一般企業の障害者枠で働くのが、一番給料がいいから。
そもそも就労移行支援とは何?という人は、こちらの記事をどうぞ。
とはいえ、みんながみんな一般企業で働けるほど、調子が整っているわけじゃないです。
そういう人のためにあるのが、次で解説していく、就労継続支援。
就労継続A型とは?
就労継続支援A型は、いってしまえば会社です。
一般企業と違って必ず、支援員さんがいます。
就労継続の特徴はこの2つ。
- 雇用契約を結ぶ
- 給料がもらえる
就労継続支援A型の給料はいくら?
A型の給料の平均は、月額7万8975円です。
(参考:厚生労働省令和元年度平均工賃(賃金)月額の実績について)
就労継続支援A型の仕事内容
軽作業系が多いです。
袋詰めとか、組み立てとか。
事業所によっては、パソコンを使った作業をするところもあります。
珍しいですが。
B型との違いは?
B型よりもA型の方が、仕事が大変です。
B型よりも作業内容が難しかったり、労働時間が長かったりします。
その分、給料もB型よりは高いです。
就労継続支援B型とは?
就労継続支援A型よりも、楽に働ける場所です。
支援員さんもいます。
就労継続支援B型の給料はいくら?
就労継続支援B型の、平均賃金は月額1万6369円です。
(参考:厚生労働省令和元年度平均工賃(賃金)月額の実績について)
ちなみに、A型もB型も前年より、賃金は上がっています。
平均賃金も上がってますしね。
就労継続支援B型の作業内容
A型同様、軽作業系が多いです。
パンとかクッキーなどのお菓子作り、おしぼりを畳む作業とか。
A型よりは、作業が簡単です。
就労移行支援・就労継続A型・B型それぞれどんな人におすすめ?
私は就労移行支援の支援員でしたが、過去に就労移行からA型やB型に入った人の支援も担当したことがあります。
その経験から、それぞれどんな人におすすめかを紹介します。
就労移行支援はこんな人におすすめ
- 週20~30時間(週5日4~6時間勤務)できるくらい体調が整っている
- 社会人としてのマナーがある
- 支援員さん以外とのコミュニケーションもとれる
- 一般企業で働けるスキルがある
企業は週20~30時間以上働ける人が欲しい
企業には、障害者雇用の雇用率を達成する義務があります。
会社には、「何人以上障害者の人を雇わないとダメですよ」、というルールがあります。
最低週20時間以上働いている人でないと、雇用率の人数にカウントできません。
そのため、ほとんどの企業が、週20時間や30時間働けることを条件としています。
一般企業で働くには、最低でも週20時間以上働ける必要があるといえます。
就労移行支援を選ぶメリット
就労移行支援を選ぶメリットは以下のとおり。
- 就労継続支援A型B型に比べ、一般企業で働く方が、給料がいい
- 仕事内容の選べる幅が広い
- 自分に合った企業と出会えるかも
一般企業で働く方が給料が高いので、スキルがあるなら就労移行で訓練して一般企業に就職するのがおすすめ。
仕事内容も、軽作業系以外など幅広いです。
働き方も企業独自の制度を取り入れてるところもあります。
自分に合った働き方ができる可能性があります。
就労継続支援A型はこんな人におすすめ
- 一般企業で働くのは無理だけど、週5日働く体力はある
- 軽作業もイヤじゃない
- 他の障害者の人とも一緒にやっていける
就労継続支援A型も週5日働ける人を求めている
突然休まれたり、あまり出勤してくれないと、受注した仕事が終わらなくて困っちゃうわけですよ。
なので、A型も基本週5日、休まず働けるくらいに体調が整っている人を求めています。
また、A型作業所は他にも多くの人が使っています。
その人たちと協力したり、ルールを守って一緒に作業できることも大切。
就労継続支援A型を選ぶメリット
- 支援員さんがいて安心
- 他の働いている人もみんな障害者だから気楽
- それなりの給料をもらえてやりがいがある
一般企業に就職した人の中には、周囲からの心無い一言や態度に傷ついてしまう人もいます。
A型は支援員さんのほか、まわりもみんな何かしらの障害がある人です。
なので、ある意味気楽でいられます。
就労移行支援から、最終的にA型に行った人からは
A型作業所に行った人
と聞いたこともあります。
一人暮らしも可能
ちなみに、A型に行った人の中には、1人暮らしをしている人もいます。
A型作業所の給料だけだと厳しいですが、生活保護などと合わせると可能です。
お金がもらえる支援制度や税金の免除制度などを使って、1人暮らしをしていくことも可能です。
就労継続支援B型がおすすめな人
- 支援員さんの指示を守れる
- いくつかのルールは忘れずにできる
- 作業を継続できる
作業自体は、物を詰めるとか、たたむとかの単純作業です。
B型作業所のルールを守って、一定時間作業ができるという人なら、通えます。
就労移行支援とA型B型作業所のどれを自分は選べばいいの?
自分に合った支援機関を選ぶには、見学が一番です。
なぜなら、結局そこがあってるかは自分の目で確認しないとわからないから。
ここまでの解説で、就労移行支援やA型B型がどんなところか、なんとなくのイメージはついたと思います。
でも一番大事なのは、
ってことですよね。
就労移行支援と就労継続支援A型B型のどれが自分に合っているかを知るには、実際に見学で見てみるのが一番。
よくわからなければ就労移行支援から見学
自分の能力がどのくらいか分からなければ、就労移行支援から行ってみましょう。
そこで、実際の訓練の様子を見たり体験することで、継続して通えそうかを確認しましょう。
ダメそうなら、次はA型、それでもしんどいならB型を見学していきましょう。
就労移行には、全国いろんなところにある最大手の【LITALICOワークス】や首都圏に事業所があるパーソルチャレンジ・ミラトレなどを見学してみましょう。
就労移行支援の見学については、こちらの記事で詳しく解説しています。
この記事を読んでおけば、安心して見学に行けますよ。
事業所によって特徴は違う
就労移行支援でも、会社によって訓練内容や雰囲気は違います。
A型でも、作業内容や雰囲気は全然違ったりします。
実際に見学してみないと、やってることや雰囲気は分かりません。
ここで紹介したA型作業所やB型作業所についても、私が知ってる範囲の情報です。
私が紹介した中には当てはまらない、ユニークな活動をしている作業所もあります。
自分が通う施設を探す時には、ぜひ実際に自分の目で確かめてみましょう。
まとめ:就労移行支援でもA型B型作業所でも自分に合った施設選びを
就労移行支援やA形B型の特徴、メリットなども書いてきましたが、一番大切なのは自分に合った施設に通うことです。
確かに、給料とかお金の面でいえば就労移行支援に通って、一般就労できればベストです。
でも、無理して病気を悪化させてしまっては元も子もありません。
大切なのは、今の自分が無理なくやれることをやることです。
就労移行支援もA型もB型も、定員があります。
状況によっては、定員オーバーで入れないことも。
あなたがサービスを利用しない間に、誰かほかの人があなたが使えたはずのサービスを使っています。
就労移行に興味があるなら、【LITALICOワークス】やパーソルチャレンジ・ミラトレから、自宅近くの事業所を見学に行ってみましょう。
見学に行きつつ、自分に合ったサービスを見つけましょう。
- LITALICOワークス:全国展開している就労移行支援
- ミラトレ:精神の定着率ダントツで長く働ける就労移行支援
- アットジーピー【atGP】:障害者の転職サポート実績No1のエージェント
就労移行支援選びに迷っている人は、こちら。